株式インデックスのパフォーマンス
日経平均とTOPIX、グロース指数のパフォーマンスは次の通り。
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日経平均株価
- 大発会始値: 51,010.28 円(2026/01/05)
- 前半の終値: 69,360.88 円(2026/06/26)
- 前半の高値: 72,831.73 円(2026/06/22)
- 前半の安値: 50,558.91 円(2026/03/31)
- 半年間の収益率: 36.0 %
-
TOPIX
- 大発会始値: 3,448.77 Pt(2026/01/05)
- 前半の終値: 3,963.36 Pt(2026/06/26)
- 前半の高値: 4,103.76 円(2026/06/22)
- 前半の安値: 3,447.34 円(2026/03/23)
- 半年間の収益率: 14.9 %
-
グロース市場指数
- 大発会終値: 888.10 Pt(2026/01/05)
- 前半の終値: 878.98 Pt(2026/06/26)
- 半年間の収益率: -1.0 %
2026年前半は「指数は強いが、多くの個別株はそこまで上昇していない」相場だった。特にプライム市場では指数の上昇ほど恩恵を受けた銘柄は多くなく、一方でグロース市場は指数以上に個別株の明暗が分かれた半年となった。
個別銘柄
個別銘柄に関しては、2026/01/04~2025/06/26の範囲で集計している。
また、独自で集めたデータであるため、実際の数値と差異が出る可能性がある。
本年に上場した銘柄に関しては、上場日から2025/06/26までの収益率となる。
集計結果
| 項目 | プライム | スタンダード | グロース |
|---|---|---|---|
| 対象銘柄数 | 1,558 | 1,575 | 595 |
| 平均上半期収益率 | 9.87% | 1.87% | -6.25% |
| 中央値 | 0.16% | -2.94% | -13.96% |
| 標準偏差 | 42.08% | 37.22% | 65.63% |
| 最高上昇率 | 712.16%(キオクシアホールディングス) | 597.67%(北川精機) | 944.98%(アーキテクツ・スタジオ・ジャパン) |
| 最大下落率 | -92.48%(ブイキューブ) | -74.55%(エスクリプトエナジー) | -89.13%(ビーマップ) |
| 上昇銘柄数 | 782(50.2%) | 624(39.6%) | 146(24.5%) |
| 下落銘柄数 | 776(49.8%) | 951(60.4%) | 449(75.5%) |
| 2倍株(+100%以上) | 47 | 30 | 14 |
| 3倍株(+200%以上) | 12 | 10 | 6 |
| 5倍株(+400%以上) | 1 | 1 | 3 |
| 10倍株(+900%以上) | 0 | 0 | 1 |
上昇率上位
1. 6085 アーキテクツ・スタジオ・ジャパン|グロース|サービス業|小型(時価総額346.88億円)
大発会初値:27.3円 → 直近終値:302円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 20.53% | -30.16% | 84.41% | -5.63% | -6.21% | 1,006.23% |
コメント(材料・仮説・所感)
- 建築家と加盟建設会社をネットワーク化、注文住宅を提供
- Permits AI との次世代の建築家設計プラットフォームを共同で開発する基本合意(MOU) 締結のお知らせ
- 低位株で「建築×AI(人工知能)」というテーマ性
2. 6613 QDレーザ|グロース|電気機器|小型(時価総額1,190.65億円)
大発会初値:327円 → 直近終値:2,840円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1.29% | -43.12% | 0.95% | 10.51% | 12.70% | 768.50% |
コメント(材料・仮説・所感)
- 半導体レーザー技術を活用したデバイスを開発
- 「量子ドットレーザ」は、次世代のAIデータセンターやシリコンフォトニクス(光半導体)に必須とされる技術
- 2026年3月期通期業績予想の修正に関するお知らせ 赤字縮小
3. 285A キオクシアホールディングス|プライム|電気機器|大型(時価総額503,615.50億円)
大発会初値:11,350円 → 直近終値:92,180円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 13.89% | 517.46% | 17.97% | -15.12% | 712.16% |
コメント(材料・仮説・所感)
- 5/15 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
- 26年3月期の連結最終利益は前の期比2.0倍の5544億円に急拡大し、従来予想の4837億円(中央値)を上回って着地。2期連続で過去最高益を更新した。
- 営業利益率60%近く
4. 6327 北川精機|スタンダード|機械|小型(時価総額532.32億円)
大発会初値:905円 → 直近終値:6,300円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 76.47% | -29.21% | 71.51% | 58.29% | 21.39% | 596.13% |
コメント(材料・仮説・所感)
- プリント基板プレス、FA機器中堅。銅張積層基板製造用真空プレス装置シェアは世界トップ
- 高性能な半導体基板を作る
- 6/19 2026年6月期通期連結業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ
- 営業利益は従来予想の8.1億円から8.5億円、前期比36.4%増に引き上げ、年間配当金も従来の14円から20円に引き上げている。工場稼働率が高水準で推移し生産効率が向上したこと、製造プロセスの改善による原価低減、為替相場の影響などが収益上振れの背景に
5. 9256 サクシード|グロース|サービス業|小型(時価総額193.68億円)
大発会初値:805円 → 直近終値:5,410円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| -1.21% | -16.01% | 6.08% | 66.46% | 112.99% | 572.05% |
コメント(材料・仮説・所感)
- 「学校や塾のDX(デジタル化)」という国策テーマ
- 生成AIプラットフォーム「スクールAI」を自社運営の全塾に導入
6. 6072 地盤ネットホールディングス|スタンダード|サービス業|小型(時価総額224.30億円)
大発会初値:194円 → 直近終値:969円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 18.90% | -3.00% | 0.52% | -37.52% | -14.63% | 399.48% |
コメント(材料・仮説・所感)
- 地盤解析が柱。地盤調査や地盤補償も。BIM事業育成中。大株主に投資助言会社Kaihou(井村俊哉氏)
- 取締役に投資家の井村俊哉氏が就任して、投資会社への転換期待
7. 2962 テクニスコ|スタンダード|金属製品|小型(時価総額173.57億円)
大発会初値:401円 → 直近終値:1,888円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| -30.42% | -59.39% | 55.86% | 40.58% | 64.89% | 370.82% |
コメント(材料・仮説・所感)
- 産業用レーザー向け放熱性に優れたヒートシンク製品
- 半導体が最高のパフォーマンスを出すために絶対に欠かせない「熱を逃がす部品(ヒートシンク)」
- テクニスコが一時S高、「シルバーダイヤ」のデータセンター向け拡大期待の資金流入加速
8. 6976 太陽誘電|プライム|電気機器|大型(時価総額21,850.66億円)
大発会初値:3,660円 → 直近終値:16,780円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| -1.58% | -36.97% | 56.81% | 5.87% | -13.12% | 358.47% |
コメント(材料・仮説・所感)
- スマホや車向け積層セラミックコンデンサー(MLCC)世界上位
- AIサーバーは、これまでの通常のサーバーやパソコンとは比較にならないほど、瞬間的に膨大な電気(電力)を消費します。 電気の波が激しすぎると、超精密なAI半導体は一瞬でショートしたり、バグを起こして止まってしまいます。その電気のドタバタをなだめ、安定した綺麗な電気を半導体に送り続ける役割(心臓に対する血管のようなもの)がMLCCです。
- 最先端のMLCCは、米粒より遥かに小さいスペースの中に、セラミックと金属の薄い膜を「1,000層以上」も狂いなく積み重ねるという、超変態的な技術
9. 5801 古河電気工業|プライム|非鉄金属|大型(時価総額31,997.98億円)
大発会初値:10,460円 → 直近終値:45,280円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| -9.95% | 202.35% | 45.79% | -7.69% | -15.14% | 332.89% |
コメント(材料・仮説・所感)
- 次世代光通信に不可欠な「レーザー光源」などの超コア技術を握っている
- 「消耗品としての消費」ではなく、「過去に例のないレベルの『全替え(大リプレイス)』と『ネットワークの超大増設』」が世界中で同時に起きていること
10. 3449 テクノフレックス|スタンダード|金属製品|小型(時価総額1,954.44億円)
大発会初値:2,180円 → 直近終値:9,150円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 9.45% | 0.18% | 98.54% | 21.35% | 1.22% | 319.72% |
コメント(材料・仮説・所感)
- ビル設備配管用フレキシブル継ぎ手首位。半導体装置用も。
- どんなに装置が振動しても、「絶対にガスを漏らさない」「外の空気を吸い込まない」という、極めて高い気密性を保ったままグネグネ曲がることができる特殊な金属パイプ
- 不純物を一切出さない「超クリーンルーム対応」の高級配管
下落率上位
1. 3681 ブイキューブ|プライム|情報・通信業|小型(時価総額2.63億円)
大発会初値:133円 → 直近終値:10円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| -55.56% | -39.56% | -31.41% | -54.55% | -23.08% | -92.48% |
コメント(材料・仮説・所感)
- 債務超過解消できず、7月1日に上場廃止
2. 4316 ビーマップ|グロース|情報・通信業|小型(時価総額4.45億円)
大発会初値:1,150円 → 直近終値:125円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| -22.32% | 2.45% | 201.34% | -11.35% | 2.46% | -89.13% |
コメント(材料・仮説・所感)
- 上場維持基準未達成。上場廃止
3. 3133 海帆|グロース|小売業|小型(時価総額42.00億円)
大発会初値:464円 → 直近終値:71円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 235.12% | 24.78% | -54.54% | -46.62% | -33.02% | -84.70% |
コメント(材料・仮説・所感)
4. 462A FUNDINNO|グロース|証券、商品先物取引業|小型(時価総額53.01億円)
大発会初値:1,213円 → 直近終値:222円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 37.37% | -50.00% | -9.39% | -81.70% |
コメント(材料・仮説・所感)
5. 4598 Delta-Fly Pharma|グロース|医薬品|小型(時価総額17.35億円)
大発会初値:510円 → 直近終値:124円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| -20.39% | -42.84% | -8.93% | -13.89% | 1.64% | -75.69% |
コメント(材料・仮説・所感)
- 2026年3月期決算短信〔日本基準〕(非連結)
- 売上ゼロのまま「16億円の赤字」&債務超過寸前の財務
6. 5721 エスクリプトエナジー|スタンダード|非鉄金属|小型(時価総額123.99億円)
大発会初値:275円 → 直近終値:70円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| -16.00% | 0.00% | 1,133.33% | -1.41% | 25.00% | -74.55% |
コメント(材料・仮説・所感)
- 元エス・サイエンス
- 超・低位株(ボロ株)で資金抜け
7. 6731 ピクセラ|スタンダード|電気機器|小型(時価総額15.63億円)
大発会初値:360円 → 直近終値:97円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| -78.57% | -77.00% | -27.66% | -28.68% | -5.83% | -73.06% |
コメント(材料・仮説・所感)
- 継続企業の前提に重要な疑義
8. 6580 ライトアップ|グロース|サービス業|小型(時価総額45.17億円)
大発会初値:2,851円 → 直近終値:778円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| -29.89% | 121.13% | 96.49% | 4.01% | -7.16% | -72.71% |
コメント(材料・仮説・所感)
- 厚生労働省の助成金(人材開発支援助成金など)の「不正受給を指南している」という疑惑
- 2026年5月に発表された2026年3月期の通期決算では、売上高が前年同期比11.9%減、営業利益が34.8%減と、大幅な減収減益
9. 7138 TORICO|グロース|小売業|小型(時価総額19.48億円)
大発会初値:425円 → 直近終値:121円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| -7.48% | -19.35% | 186.19% | -7.63% | -2.42% | -71.53% |
コメント(材料・仮説・所感)
- 漫画を全巻セットで販売するEC「漫画全巻ドットコム」が柱
- 深刻な減収と3期連続の大赤字
10. 504A イノバセル|グロース|医薬品|小型(時価総額173.84億円)
大発会初値:1,248円 → 直近終値:385円
パフォーマンス指標
| 2023年収益率 | 2024年収益率 | 2025年収益率 | 月次収益率 | 週次収益率 | 2026年上半期収益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| -36.89% | -18.26% | -69.15% |
コメント(材料・仮説・所感)
- 売上0、債務超過の製薬ベンチャー
まとめ
2026年前半は「AI関連なら何でも買われる相場」ではなく、「AI需要を利益につなげられる企業」と「テーマだけで利益が伴わない企業」の選別が一段と進んだ半年だった。大型株では半導体・光通信・電子部品などAIインフラ関連が相場を牽引する一方、赤字企業や上場維持に課題を抱える企業は大きく売られ、業績と財務の重要性が改めて意識された。
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今週のポイント
今週は、AI・半導体主導で日経平均が7万2000円台まで上昇した一方、週後半には利益確定売りと海外半導体株の急落で大きく揺れた週でした。相場の基調はまだ強いものの、過熱感とボラティリティの高さがはっきり出てきています。
-
AI・半導体相場はまだ主役だが、値動きはかなり荒い
日経平均は初の7万2000円台に乗せ、25日にはマイクロン決算を好感して3191円高となりました。キオクシア、ルネサス、OpenAIとブロードコムの独自AI半導体開発など、AI・半導体関連の材料は引き続き強いです。
一方で、24日には日経平均VIが2週間ぶりの高水準となり、26日には日経平均が一時3700円超下落しました。韓国KOSPIも半導体株主導で急落し、売買停止措置が発動されています。
つまり、AI・半導体はまだ相場の中心ですが、ここからは上がる時も下がる時も値幅が大きい局面に入っていると見た方がよさそうです。
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海外勢の買いは強く、日本株への資金流入は続いている
6月第3週の日本株は、海外勢が1兆円超の買い越しとなりました。日経平均が急騰している背景には、個人投資家だけでなく、海外投資家の日本株買いがかなり効いていると考えられます。
ただし、海外勢の買いは勢いがある一方、短期的な利益確定も早いです。AI・半導体、値がさ株、指数寄与度の高い銘柄に資金が集中しているため、海外市場で半導体株が崩れると、日本株も指数主導で大きく下げやすくなります。
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米インフレ再加速と金利は、グロース株の重荷
米消費支出物価指数は5月に前年比4.1%上昇し、約3年ぶりの高水準となりました。インフレが再び強まると、FRBの利下げ期待は後退し、米金利が高止まりしやすくなります。
一方で、原油安や利上げ観測の後退を受けて、米10年債利回りは4.37%まで低下しました。金利が落ち着けばAI・半導体などグロース株には追い風ですが、インフレが再燃すれば再び金利上昇が警戒されます。
今週は、株式市場が「AI成長期待」を見て買う一方で、債券市場は「インフレと金融政策」を見て揺れている印象です。
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中東リスクはいったん和らいだが、再燃リスクは残る
原油は一時4カ月ぶり安値まで下落し、ホルムズ海峡の輸送停滞解消観測が安心材料になりました。原油安は日本株全体にはプラスで、空運、陸運、外食、小売、化学などのコスト低下期待につながります。
ただし、28日には米国とイランが報復の応酬に入り、ホルムズやバーレーンへの攻撃も報じられました。中東情勢が再び悪化すれば、原油高、円安、インフレ、金利上昇が同時に進む可能性があります。
原油安は相場の支えですが、中東リスクは完全には消えていません。
-
AIは半導体だけでなく、電力・データセンター・産業インフラへ広がる
今週は、AIテーマが半導体だけでなく、電力や産業インフラへ広がっている点も重要です。ホンダは米EV電池工場をデータセンター向けに転換し、三菱重工は電力需要増を背景にガスタービンの生産能力を2倍にします。
また、国産AI開発では製造業を軸に40社超が関わることが判明しました。AI相場は単なる半導体株の物色ではなく、データセンター、電力、冷却、産業機械、製造業DXへ広がっていると考えられます。
今後は、半導体そのものだけでなく、「AIインフラを支える企業」にも資金が向かいやすくなりそうです。
-
自社株買い・株主還元は日本株の下支え材料
1〜5月の自社株買いは16.2兆円に達し、2025年通年に迫る規模となりました。ソニーGや日立など、大型株でも資本効率改善の動きが続いています。
AI・半導体のような成長テーマに加えて、株主還元や資本効率改善が日本株全体の下支え材料になっています。相場が調整する場面でも、低PBR、現金リッチ、自社株買い余地のある銘柄には見直し買いが入りやすいと思います。
来週に向けた見方
来週の日本株は、AI・半導体相場が再び高値を取りに行けるか、それとも利益確定が続くかが最大の焦点になりそうです。
日経平均は7万2000円台まで上昇したあと、大きく下げる場面もありました。これは相場が崩れたというより、急騰後の過熱感が強くなり、少しの悪材料でも大きく反応しやすくなっている状態だと思います。
来週の注目点は以下です。
- AI・半導体関連が再び買われるか
- 韓国・台湾・米国の半導体株の下落が日本株に波及するか
- 米PCEを受けて、米金利が再び上昇するか
- 原油安が続くか、中東リスクが再燃するか
- 海外勢の日本株買いが継続するか
- 自社株買い・還元銘柄に資金が回るか
セクター別には、半導体、電子部品、AIインフラ、データセンター、電力、ガスタービン、冷却、銀行、保険、株主還元銘柄は引き続き注目されやすいです。
一方で、過熱した半導体株、信用買いが積み上がった人気株、不動産、REIT、借入負担の重いグロース株、自動車関連は慎重に見たい局面です。
全体としては、**「AI相場はまだ強いが、最高値圏では利益確定と外部リスクで大きく揺れやすい」**という週になりそうです。